美味しい旅を始めよう!ベトナム料理の魅力とその多様性
ベトナムに住んでいると、この国の料理には日々新たな発見があります。ベトナム料理の魅力はその多様性にあります。地域によって異なる味わい、香り、そして色彩。それぞれの料理がその土地の文化や歴史を映し出しているのです。北部の料理はシンプルで繊細、中部はスパイシーで色鮮やか、南部は甘みが強く、フレッシュなハーブが特徴です。
この記事では、ベトナムへの旅行を考えている方に、是非試してほしい地元の料理を10品ピックアップしました。これらを通じて、ベトナム料理の幅広い魅力を少しでも感じていただければ幸いです。各料理には、その土地の歴史や文化が込められています。食べることでベトナムの豊かな文化に触れ、旅の準備をより一層楽しんでいただければと思います。それでは、美味しい旅を始めましょう
おすすめベトナム料理10選
1.フォー(Phở):ベトナムの代表的な麺料理

ベトナムの代表的な料理として挙げられるフォーは、米粉の麺と様々な具材を組み合わせたスープで作られる麺料理です。フォーは平たく、つるつるした食感があり、鶏肉を使用した「フォー・ガー」と牛肉を使用した「フォー・ボー」があります。北部ではシンプルなつくりで具が少なめ、南部では甘めのスープにたっぷりの香草が主流です。どちらもお好みでライムを絞ればさわやかな風味になります。
朝早くからお店が開いているので、朝食にフォーとベトナムの街並みを味わってください!
- 地元民も愛する低価格フード
- 味付けは自分好みにカスタマイズ(何も加えなくても美味しいけど)
2.ブンチャー(Bún chả):ハノイのソウルフード

ブンチャーは、ベトナム北部の都市「ハノイ」で愛されているつけ麺です。この料理は、米粉の細麺「ブン」を炭火でじっくりと焼かれた豚肉の練り物「チャー」や生野菜と一緒に食べるのが一般的です。甘辛い魚醤ベースのタレと一緒に食べると、さらに風味豊かになります。
ハノイでいただくブンチャーは、酸味や胡椒の辛味が印象的で、ベトナム料理に馴染みが少ない外国からの観光客も食べやすい味わいだと言われています。ぜひハノイを訪れた際には、ブンチャーを試してみてください!
- 炭火で焼いた豚肉の香ばしさ
- 甘辛いスープとハーブとの絶妙なマッチング
3.フーティウ(Hủ Tiếu)南部を代表する麺料理

カンボジアから南部ベトナムに伝わったといわれている「フーティウ」という料理は、米粉から作られた細い麺と豚骨ベースのスープに海老、豚肉、イカ、魚、牛肉など様々な具が入った麺料理です。半乾燥麺なので、フォー(生麺)に比べて、コシのある麺が特徴です。また「汁あり」「汁なし」の2タイプがあるので、是非食べ比べてみてください!
- 魚介ベースの深い味わいのスープ
- 豊富なトッピングと麺のバリエーション
4.バインクオン(Bánh cuốn):ベトナムの伝統的な米粉クレープ

バインクオンは、ベトナム北部の名物料理で、発酵させた米粉汁を蒸して作る幅広で厚みのあるライスペーパーに、ひき肉、刻んだきくらげ、エシャロットなどを包みます。このライスペーパーは乾燥製品ではなく、具材を包む直前にフライパンなどで蒸し焼きにして作ります。バインクオンは、ニョクマム(魚醤)ベースの甘辛いつけ汁に浸して食べます。風味豊かなさつま揚げもトッピングされ、その食感はふるふると柔らかく、ちゅるんとした喉越しで楽しめます。 不思議な食感をぜひベトナム旅行で試してみてください!
- 柔らかい米粉生地の新食感
- 肉やキノコの旨味が詰まった具
5.ソイ(Xôi):ベトナム風おこわ

ベトナムでは小さい頃から朝食やおやつに「ソイ(xôi)」というもち米料理を食べる風習があります。もち米をバナナの葉で包んだシンプルなものがよく知られたものですが、豚肉、チキン、野菜、または甘い具材などをトッピングしたものもあります。
朝食や軽食の定番料理のソイは、ベトナムのファストフードとしても人気があり、手軽に買えて美味しいと評判です。ベトナムの朝食文化を体験するなら、是非ソイを試してみてください!
- もち米の豊かな食感
- 多彩なトッピングのバリエーション
6.バインミー(Bánh mì):フランスパンとベトナム食材の融合

バインミーは、フランスパンにベトナムの具材を挟んだフランス植民地時代の影響を感じさせるサンドイッチです。
具材はいろいろ選ぶことができ、豚肉、鶏肉、牛肉、パテ、卵焼きなどの他、ハーブ、ピクルスなど野菜類が入ります。パリパリとしたパンの食感と、様々な具材のフレッシュな味わいと食感が楽しめます。
スパイシーなソースもベトナム独特で、日本では味わえない美味しさです。
- クリスピーなフランスパンと豊富な具材
- パンを最後に軽く焼きます!これが香ばしくて美味しい
7. ゴイクン(Gỏi Cuốn):ヘルシーな生春巻きの世界

ゴイクンは、透明な米紙で包まれた新鮮な野菜、エビ、豚肉のロールで、ヌクマム入りの辛いタレや甘いタレで味付けして食べます。
サラダのような軽やかさと、ハーブの爽やかな風味が特徴。ダイエット中の方や健康志向の方にもおすすめのヘルシーな料理です。南国の気候なベトナムでは暑い日にぴったりな料理です。
ベトナムを訪れた際には、ぜひゴイクンを試してみてください!
- 暑い気候でも食欲をそそるさっぱりとした味わい
- ヘルシーで栄養バランスの良い組み合わせ
8.バインセオ(Bánh xèo):ベトナム風お好み焼き

バインセオは、米粉とターメリックで作られたベトナム風のお好み焼きです。中には豚肉やエビ、もやしなどが入り、外はカリカリ、中はジューシーな食感が楽しめます。野菜と一緒に包んで食べると、さらに美味しくなります。ベトナムの魚醤ヌックマムを使った甘酸っぱいたれにつけて、ベトナム風味を楽しみます。
- カリカリとした生地の食感
- ジューシーな具材とのハーモニー
9.ミークアン(Mi Quảng):ベトナムの甘辛煮込み麺

ベトナム中部の名物麺料理で、米粉から作られた作られた5〜10mm幅の平打ち麺を使用します。(日本の「きしめん」のようなイメージ)ミークアンは、豚肉やエビ、野菜、砕いたピーナッツ、ゆで卵などが乗り、豚骨や魚介を煮込んだ出汁をベースにした甘辛のタレで和えた「汁なし混ぜそば」です。トッピングの野菜やハーブとともに「ゴマライスペーパー」をタレに浸して食べると絶品です。中部の観光地ダナンなどで、この美味しいミークアンを味わえます。
- トッピング具材の豊富さと味わい深いタレ
- ゴマライスペーパーとピーナッツの風味がアクセント
10.マーガリン焼肉:ベトナムの熱い夜にビールと一緒に

マーガリン焼肉は、ベトナムのストリートフードとして人気のある一品です。この料理は、アルミホイルの敷かれたプレートにたっぷりマーガリンを塗り、その上で牛肉、豚肉、山羊肉などを焼いて食べるスタイルです。
ベトナム産の塩胡椒にライムを絞り唐辛子で辛味を加えた付けダレで食べます。
フレンスパンを焼いて食べるとサクサクとした食感と、マーガリンの香ばしい香りで食欲がそそられます。
ベトナムの路上で、ベトナムビールを飲みながら、マーガリン焼肉と街の雰囲気を楽しんでみてください!🥖🥩
- マーガリンの香りとライム塩胡椒のタレが食欲をそそる
- とにかくビールに合う、路上で食べる雰囲気が最高!
- ヘビーな割にどんどん食が進むので、野菜も一緒に食べるのが◎
まとめ:ベトナム料理の旅を楽しもう
ベトナムへの旅行が決まったら、この記事で紹介した料理をぜひ試してみてください。各地で食べる地元の料理は、その場所ならではの味と雰囲気があります。レストランでの食事も良いですが、屋台や市場での食事もお勧めします。地元の人々との交流を楽しみながら、本場の味を堪能できます。また、食材や調理法に注目することで、ベトナムの食文化への理解も深まるでしょう。
今回ご紹介した前半5選は、2023年のミシュランガイドにて「ベトナムを訪れた旅行者におすすめする料理5選」に選定されたものです。ただ美味しいだけではなく、訪れる価値のある食べ物であり、あなたにとって単なる食事以上のものになると思います。美しい風景、温かい人々、そして美味しい料理に囲まれたベトナムで、忘れられない旅の思い出を作ってください。ベトナムの地で、美食とともに素晴らしい時間をお過ごしください。
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